一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: P-052
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ポスター発表 5月27・28日 食物
季節による和菓子の銘・意匠・色彩の変化
*村上 陽子宮地 結加
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キーワード: 和菓子, , 意匠, 色彩
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抄録

目的 近年、我が国の伝統文化が国際的に注目を集めている。食文化継承の重要性については、食育基本法、食に関する指導の手引き、学習指導要領に記載があり、ユネスコの世界無形文化遺産登録を契機として、国を挙げて食文化の保護・継承の機運が高まっている。我が国の食文化の一つに、和菓子がある。和菓子の特徴として、季節感と色彩の美しさが挙げられる。色彩は和菓子の世界観を表すための重要な要素であり、その組み合わせにより、季節感を繊細に表現している。また、我が国には24節気という伝統的な暦がある。和菓子においても、24節気になぞらえた時候の和菓子が伝統的に作られている。そこで、本研究では、和菓子の色彩構成と季節感の関連について検討した。加えて、菓銘・意匠についても調査を行った。
方法
和菓子の季節感と色彩構成の関連を明らかにするために、文献調査を行った。調査項目は、和菓子の種類、菓銘、意匠の具体と抽象の別、色彩構成とした。
結果 和菓子に用いられる色彩について、いずれの季節も有彩色の占める割合が高かった。色相を分析すると、いずれの季節も暖色が多く、寒色が少なかった。菓銘や意匠については、自然にまつわるものが多かった。

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