一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: 2J-07
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口頭発表 5月27日 被服
現代若年女性の姿勢・体型と生活行動に関する研究
脊柱アライメント,膝伸展筋力,皮下脂肪厚に着目して
*佐藤 真理子渡辺 絵理香
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抄録



【目的】

現代の若年女性が自分自身の姿勢・体型についてどのように認識しているか,また,生活行動や習慣が,姿勢・体型に何らかの影響を及ぼしているか,計測とアンケート調査より明らかにすることを目的とする.

【方法】

被験者は健康な若年女性51名(年齢21.0±1.0才,身長159.4±6.0㎝,体重52.5±7.2kg)である.生活行動に関するアンケート調査17項目,自身の体型に関する意識調査13項目,及び姿勢・体型に関する計測を行った.計測項目は,身長・体重・体組成,肩傾斜角度,脊柱アライメント,膝伸展筋力,皮下脂肪厚であった.

【結果】

本研究の対象者では,よく肩がこる人,時々肩がこる人を合わせて,70%以上が肩こりを申告した.よく肩こり,腰痛になる人では,肩傾斜角度の左右差が大きく,姿勢の歪みが肩や腰に負担を与えていると考えられる.体型の意識調査では,自覚している体型が肥満>やや肥満>普通>やや痩身>痩身の順に,皮下脂肪厚,体脂肪率,BMIの値が大きく,現代の若年女性が自分自身の体型を正しく認識している様子が示された.また,日常的にヒールのない靴を履いている群に比べ,ハイヒールを履いている群で,仙骨傾斜角が大きい傾向を示した.胸椎後彎角と膝伸展筋力に有意な負の相関が示され,猫背な人ほど下肢支持性の弱い傾向が明らかとなった.

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© 2017 一般社団法人 日本家政学会
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