一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
70回大会
セッションID: P-014
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ポスター発表
Petasites japonicus 抽出成分によるREV-ERB alpha, Nrf2のmRNA発現量の変化
*岡田 瑞恵岡田 悦政
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抄録

[目的]Petasites japonicus花蕾抽出成分(JBB)は、時計遺伝子Bmal1, Per1そしてこれらの制御遺伝子でもあるSirt1等のmRNAの発現に変化を及ぼした。REV-ERB alpha(REV)はBmal1 の発現リズムの周期的な抑制に関与し、さらに、Nrf2はBmal1の直接的な転写ターゲットである。JBBはBmal1のmRNAの発現に変化を与えたため、REVおよびNrf2のmRNA発現量への影響について検討したので報告する。
[方法]ヒト線維芽細胞(若齢:TIG-1-20、老齢:TIG-1-60)は、調整培養後、同調培養した。さらに、熱水抽出したサンプル(1、1/10、1/100)を細胞に投与して4時間培養した。REVおよびNrf2のmRNAの発現量は、qPCRによって定量した。また、比較物質として、Nrf2の活性化物質とされるスルフォラファン(Sulf)、レスベラトロール(Res)を用い比較した。
[結果]Nrf2のmRNA発現は、若齢細胞の場合10μM-Sulfが4.1倍と最も高く、次いでJBB原液が1.8倍を示した。老齢細胞は1μM-Resが著しく高く7.6倍の発現量を示し、続いて100μM-Sulf、JBB原液が高く、それぞれ3.6、1.4倍であった。また、若齢細胞の場合、REVはJBB原液が著しく高い発現量を示したが、老齢細胞は全てのサンプルで発現していなかった。

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