一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
70回大会
セッションID: P-129
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ポスター発表
家族生活教育におけるさまざまな設定とプログラムの適合化
Family Life Education: Working with Family across the Life Span (2nd Ed.)を分析する―
*山下 いづみ倉元 綾子黒川 衣代正保 正惠
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抄録

目的 米国等では,家政学・家族研究を基礎とした生活課題の予防・支援が行われてきている。2018年,日本でも(一社)日本家政学会が「家庭生活アドバイザー」資格が創設する運びとなっている。米国の家族生活教育の主要文献 Family Life Education: Working with Family across the Life Span (2nd Ed.),L. H. Powell & D. Cassidy, 2007, Waveland Press, USA, Chapter12: Adapting programs for diverse settingsを分析し,プログラムの適合化について明らかにする。
方法 FLE (2nd Ed.),邦訳『家族生活教育:人の一生と家族』倉元綾子・黒川衣代監訳,2013,南方新社等の文献を研究した。
結果 (1)第12章「さまざまな設定とプログラムの適合化」は,FLEの役割,宗教的な集まり,企業,学校とコミュニティ,未来に目を向ける,の各節と,討論問題・復習問題から成る。
(2)宗教的設定では,年齢,価値観・信仰,牧師等からの承認,成人の役割モデルの利用が重要である。
(3)企業では,家族が重視されるようになっている。
(4)学校では,人間関係発達に関する科目やプログラムが重視されている。家族サービス・アメリカが開発した「家族と学校が一緒に」プログラムは多くの州や国で実施され成功している。

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© 2018 一般社団法人 日本家政学会
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