2025 年 49 巻 1 号 p. 138-141
鏡視下腱板修復術後の再断裂に関連する危険因子の保有数と再断裂率の関係を明らかにすることを目的とした.対象は当院で鏡視下腱板修復術を行った186例とした.検討項目は年齢,断裂サイズ,術前の棘上筋・棘下筋・肩甲下筋のGoutallier分類,肩甲下筋腱の修復と上腕二頭筋長頭腱の損傷の有無,関節可動域練習の開始日,術後3ヵ月の屈曲・下垂外旋・下垂内旋後方運動の他動関節可動域,術後12ヶ月のSugaya分類とした.修復群と再断裂群で検討項目を比較し,有意差を認めた項目内でグループ分けを行った.その後,再断裂率を比較し,有意差を認めた項目を危険因子とした.最後に危険因子の保有数ごとに再断裂率を比較した.70歳以上,広範囲断裂,Goutallier分類で棘上筋または棘下筋がstage3以上,肩甲下筋がstage2以上,術後3ヶ月の他動下垂外旋角度45度以上が危険因子に挙げられた.危険因子が4つ以上の場合,全例再断裂を起こしており,その他と比較して,有意に高値を示した.