肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
症例報告
肩甲上神経知覚枝に発生した神経症腫により激痛を呈した1例
山田 光子村柗 孝一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 49 巻 1 号 p. 306-310

詳細
抄録

肩甲上神経知覚枝に生じた神経鞘腫に対して手術治療を行う機会を得たので報告する.症例 73歳 女性,令和4年6月頃右肩痛が出現した.近医で保存治療を受けたが症状が増悪するため当院受診した.右肩関節後方に著明な痛みを訴え,温痛覚異常を肩甲骨棘上部外側,棘下部外側に認めた.MRI画像では棘上窩外側にT1 low , T2 内部不均一でhighの境界明瞭な腫瘍像を認めた.造影MRIでは中央部は造影されない部分を認めた.筋電図で棘上筋および棘下筋に神経原性変化は認めなかった.肩甲上神経知覚枝起源の神経鞘腫と診断し,腫瘍摘出術を行った.病理組織H-E染色では核の棚状配列領域と浮腫上変性領域が混在していた.術翌日より疼痛は消失,術後のMRIで再発も認めなかった.稀な肩甲上神経の知覚枝に生じた神経鞘腫に対し摘出術を行い良好な結果が得られた.

著者関連情報
© 2025 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top