主催: 日本風工学会
共催: 電気学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会
p. 19-24
10年間の気象データを統計解析して,庄内平野の強風清川だしの発生機構を考察した.清川だしは日本海に低気圧(または三陸沖に高気圧)があって東北地方に東寄りの風が吹くときに発生する,大気下層(厚さ1km 以下)の強風である.清川だし吹送時には奥羽山脈西側の広い範囲で風が強く,東側では風が非常に弱いことから,清川だしは奥羽山脈の東側に蓄積した冷気が日本海側に降下するおろし風であると結論される.