共催: 電気学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会
p. 13
本論文では雪粒子の流れ場への影響を予測する新たなCFDモデルについて述べる。論文の前半では、密度差によって生じる浮力効果と雪粒子の流れ場への影響を組み込んだk-εモデルの改良を行った。雪粒子の影響による乱流エネルギーの消散を表現するために、kとεの輸送方程式に付加項を導入するというNaaim等によって提案されたモデルを修正した。数値解析結果と筆者等が行った風洞実験結果とをひかくすることにより、修正モデル中のモデル係数を最適化した。論文の後半では、saltation層の飛雪現象と雪面の侵食量と堆積量のモデルについて議論した。