共催: 電気学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会
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2007年8月に発生した国府町竜巻について、転倒した墓石、街灯のたわみ、飛散物の映像などから竜巻近傍の風速を推定した。転倒した墓石については、抗力係数を風洞実験によって計測し、転倒モーメントの釣り合いから風速を算定した。それぞれのアプローチで推定された風速値は、20m/s~39m/sの範囲となった。一方で、気象庁はこの竜巻の規模をF-1スケールと発表しており、今回推定した風速値は全てF-1スケールに対して定義されている風速範囲に対応しており、F-1スケールの竜巻については、藤田スケールが適切に竜巻の強さを分類できていることが確認できた。