共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
飛雪空間密度の輸送方程式中に用いられる雪粒子の落下速度は、雪の形状の複雑さから、実験値等の一定値を与えている研究ほとんどである。しかしながら、降雪粒子が雪面に一度落下した後、風によって再び空気中に舞い上げられる際には、saltation層内で雪面との度重なる衝突を繰り返すことによって、複雑な結晶形状が破壊され、球状に形を変えることが報告されており、降雪粒子及び雪面から舞い上げられた球形状の粒子に対して、同一の落下速度を仮定し、同一に輸送方程式で再現することには少々難がある。 本件急では、降雪粒子と雪面から舞い上げられた粒子の各々に対する輸送方程式を解く形式の新たな飛雪モデルを提案する。さらに、雪面から舞い上げられた雪の吹き溜まりへの寄与率という新たな指標を導入し、これを用いて、立方体建物周辺において、吹き溜まりが形成されるメカニズムの分析を試みる。