共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
自然風の変動を実験室内全域で再現するため、気流分布や風速変動を制御できるアクティブ制御マルティファン通風気候風洞実験室を構築した。 矩形波を入力とした時、0m/sから2m/sまでの立ち上がり時間は1~2秒と短く、また、0.1Hz(周期10秒)のSIN波を入力した場合の室内風速変動は、多少時間遅れが生じているが、波の形は非常によく一致しており、0.1Hz以下の風速変動の再現性が高いことが確認された。自然通風時の実測データを入力した場合の風速変動は、ファンモータ及びインバータ改修前と比較して、0.2Hz以上の細かな風速変動が再現されている。また、ダンパーを使った場合に比べても、ピーク風速の再現性が向上しており、自然風の再現性は非常に高いと言える。ただし、室内での乱れの減衰効果により、ファン前面から離れるに従って、1.5Hz以上の細かな風速の変動幅が小さくなる傾向が見られた。