共催: 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 電気学会
本研究では、樹木やメッシュサイズより小スケールの建物の影響の再現を目的として発展してきたCanopyモデルの方法論を拡張し、走行する自動車群の路面付近の気流分布への影響や乱流混合の増大、これに伴う汚染ガスや熱拡散の促進効果等を再現するためのCFDサブモデルの構築を目的としている。これまでに筆者らは、自動車走行に伴う街路空間の流れ場・拡散場の変化を記述する自動車群Canopyモデルを開発し、既報においてその概要と解析事例を示した。しかし、既報ではモデル中の数値係数は丸山の建物Canopyモデル の値をそのまま用いており、その妥当性については未検討であった。本報では、風洞内に多数の自動車模型を配置し、様々な模型密度の条件下における模型周辺の気流分布と模型群によって生じる抗力を測定して、測定結果とCFD解析の結果を比較することによりモデル係数設定の妥当性を確認した。