主催: 土木学会
共催: 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会
p. 127-132
竜巻やダウンバーストのような現象が発生した時の空力特性は非常に特殊であり,従来まで考えられてきた,ガスト応答係数を用いた風荷重算定式では不十分である可能性が考えられる.そのため,突風時における荷重の大きさは変動としてより,むしろ定常的な風荷重にある割り増しをさらに乗じる方が,より適切とも考えられる.本研究ではLarge Eddy Simulation を用いて,風速急変時の2次元角柱断面の数値計算を行った.渦粘性のモデル化にはSmagorinskyモデルを採用し,柱軸方向にも解析領域をとる3次元計算を行っている.断面辺長比(B/D)1の断面に対して,過年度に行った実験結果と比較した.また,B/D=1,0.5の断面に対して,風速の立ち上がり時間を様々な値に変化させた解析を行い,空気力の特性を考察した.