主催: 土木学会
共催: 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会
p. 139-144
矩形柱周りの変動風速のストローハル成分に着目して,軸方向相関長さと流れ方向相関長さの評価手法を提示した.軸方向の相関長さは,2点間の変動風速のルートコヒー レンスのストローハル成分をガウス関数で近似したものを両軸方向に積分したものとした.流れ方向相関長さは,変動風速の時系列データから自由振動波形を得 て,ERA法により減衰定数を求め,時間方向に積分したものを継続時間とし,移流速度を仮定した移流長さとした.
辺長比1については,軸方向の相関長さは5.8D,流れ方向相関長さは17.2Dとなった(Dは模型高さ).辺長比3(D=10mm)についてはそれぞれ18D,13.8 Dとなった.同じく辺長比3(D=30mm)については,スパン方向全体にわたってコヒーレンスが1となったが,付加物をとりつけた場合には,スペクトルにピークが見られなくなり,変動揚力が低下した.