風工学シンポジウム論文集
第22回 風工学シンポジウム論文集
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高煙突の空力特性に及ぼす付帯物の影響に関する実験的研究
*竹内 崇前田 潤滋薄 達哉大坪 和広鶴 則生
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p. 167-172

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抄録

火力発電所の煙突の高さは200mにも及ぶため,煙突は強風の影響を受けやすく,また風直角方向にカルマン渦の放出によって生じる周期的な外力を受ける。しかしながら,煙突と支持鉄塔およびメンテナンス用の階段などから構成される鉄塔支持型煙突の風力特性は,その形状の複雑さからほとんど検討されていない。本研究では,鉄塔支持型煙突の煙突部分の空力特性に及ぼす支持鉄塔およびメンテナンス用に取り付けられている階段等の付帯物の影響を風洞実験により調べた。実験に使用した模型は,高さ200mの鉄塔支持型煙突の上半分をモデル化した1/100剛体模型で,煙突と支持鉄塔および階段から構成されるもので,一様流下での煙突模型の表面に作用する風圧力を計測した。その結果,一部の計測点における風圧力が付帯部の影響を強く受けることを示した。さらに,付帯物のある煙突の風力特性は,特に煙突の頂部付近において,煙突単体のものと異なることを示した。

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© 2012  風工学シンポジウム運営委員会
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