本論文は,地上に単独および複数設置した太陽電池アレイのピーク風力係数を風洞実験により調査し,単独設置アレイに対する複数設置アレイのピーク風力係数比(風力低減係数)を検討した結果について述べている。その結果,アレイに作用する風力係数は正,負共にアレイ傾斜角の増加に伴い大きくなること,最北アレイの負のピーク風力係数は単独設置アレイのそれと値が概ね一致し,最北アレイよりも南側のアレイでは風力低減効果が現れること,最南アレイの正のピーク風力係数は単独設置アレイのそれと値が概ね一致し,最南アレイよりも北側のアレイでは風力低減効果が現れることなどを示した。