主催: 土木学会
共催: 日本気象学会, 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会
p. 49-54
わが国は2011年東日本大震災以降、電力不足に直面している。とくに夏場は深刻である。従来は、蒸暑環境の改善に機械空調のアクティブ冷房方式が採用されていたが、現在は節電の関係から、再評価がなされている。室内環境で気流が停滞すると、居住者に息苦しさや汚濁感を与え、深刻な健康影響をもたらす。従って、自然エネルギーと再利用可能エネルギーを効果的に利用していくためには、建築設計に環境共生デザインを導入して、省エネを図ることが必要と考えられる。本研究では、環境効率と持続可能性の視点から、住居建築の外皮設計に係わる最新の情報をレビューした。その結果、我が国おいて最適なファザードとして、通風換気促進壁を選択した。数値解析で、通風換気促進壁の室内通風量と風圧に及ぼす影響を調べ、その有効性を検討した。