主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 109-
本研究の目的は流体力学の見地からソーラータワー発電システムの効率を改良することである。ソーラタワー発電システムは比較的安価に設計、建設ができる。しかしながら、出力は他の再生可能エネルギーシステムなどと比べて物理的な大きさの割に小さい。この発電システムに技術的な改良を加えることが1989年のスペインのマンザナレスでの実証プラントの運転終了後から行われていない。私たちはタービン内の出力の可能性を探るためタワー部に着目した。流体力学的な形状最適化の結果、ディフューザ形状のタワーがモデル実験で内部風速を増加するのに採用された。結果としてタワー内部に設置された風力タービンの出力が目覚ましく増大した