主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 235-
突風を受ける切妻屋根建物の風圧力分布に及ぼす屋根勾配の影響を明らかにするため,ステップ関数的突風を受ける, 1/2と1/4勾配屋根の切妻屋根模型の非定常風圧力測定を行った。切妻屋根模型表面でも風圧力のオーバーシュート現象が確認され,オーバーシュート風圧力のピーク値やピーク回数は屋根勾配によって異なった。オーバーシュート風圧力を速度圧で除したオーバーシュート風圧係数は,定常風時より非常に大きな値になり,突風の立ち上がり時間,突風風速,模型寸法で構成される無次元立ち上がり時間の減少に伴って増大した。その増大率は模型表面の部位によって異なるが,特に屋根面の表面圧は屋根勾配の影響を強く受けた。