主催: 日本気象学会
共催: 日本建築学会, 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会
p. 463-
本研究では,二つsub-grid scale(SGS)モデル,標準SmagorinskyモデルとCoherent-Structure Smagorinsky(CSM)モデルによるLESを用い,一様流中でのセットバック建物の局部風圧の予測精度とその近傍流れ場の再現性を調べた.いずれのモデルも,入隅部付近の局部風圧を再現するには建物近傍で十分な高解像度の格子が要求されるが,CSMモデルの方がより実験値に近い結果となった.また,計算結果の可視化により,対象としたセットバック建物は低層屋根面の前縁で剥離した渦と馬蹄形渦との干渉により壁面入隅部付近に強い乱れが発生しており,その領域に大きな局部風圧が発生することが分かった.