主催: 日本建築学会
共催: 日本風工学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会
会議名: 第24回 風工学シンポジウム
開催地: 東京,建築会館ホール
開催日: 2016/12/05 - 2016/12/07
着氷雪を伴う送電線に風が作用するとギャロッピングが発生することがある.本研究では,鉛直・水平・ねじれ3自由度系における応答振幅の基本特性や空力連成の影響を明らかにするために,考慮する自由度,振動数比をパラメータとして時刻歴応答解析を行った.まず,鉛直1自由度系において,空気力の仕事を分析することで,振動を励起する相対迎角範囲を明らかにした.また,物体に作用する力のエネルギー収支を分析することで,振動を発生させるために必要な初期変位(不安定なリミットサイクル振幅)を導出した.さらに,鉛直・水平・ねじれ3自由度系における応答特性は,平均ねじれ角に応じて3つの領域に区分でき,それぞれ,鉛直・水平2自由度振動,鉛直・ねじれ2自由度振動,鉛直1自由度振動,が支配的になることを示した.