風工学シンポジウム論文集
第24回 風工学シンポジウム論文集
セッションID: 10
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沿岸風況解析のための気象モデルの最適化と各種気象データの影響の検討
榎木 康太*大塚 清敏
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抄録

本研究では,1年間の日本海沿岸観測結果を対象として気象モデルWRFの物理過程選択の最適化を行い,構築した風況予測モデルにより,年間風況予測に対する各種気象データの影響を評価し,以下の結論を得た.1) 短期の感度解析結果から解析値に対する大気境界層過程と4次元同化の選択の影響が大きいことを示した.2) 大気境界層過程を変えた場合の年間風況予測を実施し日本海の冬季季節風の平均風速の再現性がよいYSUが最も高い予測精度を示した.3) 海面水温データが年間平均風速に対する影響を解析し,系統的に日本海にて低温傾向にあるJCOPEで平均風速が僅かに過小評価の傾向を示した.4) 同一の海面水温データを用い,大気や地中に限って客観解析値を変更した場合の風向の出現頻度に対する感度は物理過程や海面水温データを変化させた場合と比べると極めて低いことがわかった.

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© 2016  風工学シンポジウム運営委員会
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