本研究では,フリップフロップ・ジェット・ノズルの発振周波数を実験により調べている.連結管両端の差圧を三角波としてモデル化し,連結管内の流速をルンゲ・クッタ法により計算している.噴流の発振が,連結管を通って高圧側の側壁から他方の低圧側の側壁へ輸送される運動量流れの時間積分値JMまたは,運動エネルギー流れの時間積分値JK,圧力仕事の時間積分値JPが閾値に達すると噴流は切り換わると仮定して,切り替え機構を議論している.その結果,JPが,最も合理的であること,および,JPを用いて予測したストローハル数と実験値と良好な一致を示している.