日本作物学会九州支部会報
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サトウキビ「NiTn18」の春植え栽培に適した培土時期と施肥法
山根 一城 大内田 真小牧 有三
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2020 年 86 巻 p. 35-40

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抄録

発芽性や萌芽性に優れ,生育初期における茎伸長性や分げつ性にも優れる「NiTn18」の春植え栽培に適した培土時 期や施肥法ついて検討した.その結果,「NiTn18」では,培土時期が遅くなると収量が低下する傾向にあるため,1回目の培土は,1a 当たりの茎数が約1,300〜1,400 本(畝幅1.2m,株間0.3m の場合,畝1m 当たり16〜17 本)の時期に実施することが適正と考えられた.また,肥効調節型肥料を用いた全量基肥栽培を行い,適期に培土を行うことで増収効果が得られ,農業所得も向上し,省力化も図られた.

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© 2020 日本作物学会九州支部
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