九州歯科学会雑誌
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SYNTHESIS OF N-ACETYLGLUCOSAMINE-6-PHOSPHATE IN THE BOVINE PAROTID GLAND EXTRACT
YOSHIO MATSUSHITA
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1965 年 18 巻 3.4 号 p. 85-95

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抄録

唾液腺はこれまで酵素研究の材料として用いられること稀であつたが、私は白ねずみの耳下腺、顎舌下腺の混合物のエキス及び牛耳下腺のエキスを用いてアミノ糖合成に関する一連の酵素反応を行わせ、種々の観察をすることができた。本論文に於てはグルコサミン塩酸塩を主なる基質として、是よりアセチルグルコサミン-6-燐酸を生成する過程を述べ、この生成に関与して既知の三酵素系が牛耳下腺エキス中に於てそれぞれの役割を果すために必要であることを示唆し、生成に適する反応混液の一組成を考案して呈出した。研究過程に於て、従前の混液組成にしばしば加えられたシステインが測定法としてのMorgan-Elson法に阻害作用を及ぼして測定を誤らしめることと、更にアセチルグルコサミン-6-燐酸の生成にも阻害的に働くことを観察し、それぞれの阻害の原因を既存の文献に照して考察した。

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© 1965 The Kyushu Dental Society
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