九州歯科学会雑誌
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北九州市における昭和 42 年度就学児童の歯の現有率とう歯発病の実態
荷宮 文夫安部 祥子福原 孝雄松尾 梅尾福成 米末広 敬
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1968 年 22 巻 2 号 p. 145-154

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抄録

北九州市に1967年度就学児童の乳歯の脱落, 永久歯の生歯, dft率およびDMFT率について, 実態調査した.つぎのような結果を得た.1. 乳歯現存率は男が女よりもやや高率である.2. 乳歯現存率は1951年度小倉市よりも低率で, また1959年度佐賀市よりも低率である.3. 永久歯生歯率は女が男よりも高率である.4. 北九州市男女とも永久歯生歯率は1951年度の小倉市よりも高率である.5. 北九州市男女とも乳歯の脱落, 永久歯の生歯は, 1951年度, 1959年度よりも早くなっている.6. 北九州市のdft率は女が男よりもやや高率で, 1951年度よりも高率である.7. 北九州市の第1大臼歯のDMFT率は, 上顎では男女間の差はほとんどなく, 下顎は女がやや多い.8. 北九州市第1大臼歯のDMFT率は1951年度との差は, 男は著しい差はなく, 女は北九州市が高率である.

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© 1968 九州歯科学会
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