九州歯科学会雑誌
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ラット抜歯窩の治癒に対するウシラクトフェリンの効果
松本  ゆかり
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2013 年 67 巻 1 号 p. 5-12

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抄録
ラクトフェリンは,乳汁,涙,唾液などの外分泌物および好中球の第二顆粒においてみられる鉄結合糖タンパクあり,創傷治癒促進作用,骨増生作用,消炎・鎮痛作用等が報告されている.そこで,このように優れた特徴を持つウシラクトフェリンによる抜歯窩の治癒促進効果を検討した.本研究の目的は,ウシラクトフェリンをラット抜歯窩へ挿入し,経過観察することで,抜歯窩治癒促進材開発のための基礎データを得ることである.  4週齢のWistar系雄性ラットの下顎右側第一臼歯を抜歯し,抜歯窩に試験材料(ラクトフェリン含有コラーゲンスポンジあるいは徐放性ラクトフェリン)を挿入した.1週間後に下顎骨を摘出し,抜歯窩の三次元画像と組織像から治癒状態を評価した.その結果,調製した徐放性ウシラクトフェリン材をラット抜歯窩に挿入すると上皮直下の好中球が有意に減少した.すなわち,徐放性ラクトフェリンの作用により抜歯窩の治癒が促進される可能性が示唆された.
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© 2013 九州歯科学会
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