九州歯科学会雑誌
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インプラント治療におけるデジタルワークフロー
正木 千尋友野 博記細川 隆司
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2018 年 72 巻 3-4 号 p. 29-35

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抄録
インプラント治療においては,術前診断から治療計画の立案,埋入手術やその後の上部構造作製に至るまですべて の過程においてデジタル技術の恩恵を受けている. インプラント術前診断では,従来のCT撮影で得られたダイコムデータを専用のソフトウェアに取り込み,3次元 埋入シミュレーションを行うだけでなく,近年は模型のスキャンデータや口腔内スキャナからのSTLデータを重ね 合わせることにより,歯肉の厚みや最終エマージェンスプロファイルを考慮した詳細な埋入シミュレーションが可能 となってきた.さらに埋入シミュレーションを元に製作したサージカルガイドによるガイデッドサージェリーを行うことで計画通りの位置や方向に埋入できるようになったものの,完璧な精度で埋入できるわけではないため,各ガイ ドプレートの特徴を把握しながら,症例に応じて適切に使用しなければならない. また,上部構造においてもcomputer aided design / computer aided manufacturing(CAD/CAM)の登場により,チタンやジルコニアを中心としたカスタムアバットメントや二ケイ酸リチウムやジルコニアを用いたモノリシッククラ ウンが使用されているものの,どの症例にどの材料を用いるべきかの明確な基準はないため,それぞれの特性を理解 して選択していく必要がある. 本稿ではインプラント治療における治療計画立案からガイデッドサージェリー,上部構造製作までのデジタルワー クフローを整理するとともに,ガイデッドサージェリーの有用性や問題点,CAD/CAM補綴の問題点や有用性につい て述べていきたい
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