1978 年 53 巻 2 号 p. 107-113
Enviomycin (EVM, Tuberactinomycin) は放線菌streptomyces griseoverticilatus var. tuberacticus N6-130から得られた抗生物質で抗結核作用を有することが基礎実験で確認され, すでに臨床的にも治療効果が認められ, 特にVMより有効で毎日投与にもかかわらず聴力障害の低率なことが報告されている.
大阪地区EVM共同研究班では, 今回長期入院中の肺結核患者に対してEVM療法を行ない, その治療効果と副作用について検討したのでその成績を報告する.