結核
Online ISSN : 1884-2410
Print ISSN : 0022-9776
ISSN-L : 0022-9776
35S-Methionine摂取後の薄層クロマトグラフィーからみたMiycobacterium avium, M. intmcellulam, M. scrofulaceumおよびM. gordonaeの関係
束村 道雄水野 松司
著者情報
ジャーナル フリー

1978 年 53 巻 2 号 p. 85-89

詳細
抄録
前にTsukamura and Mizunoは, 35S-methionineとりこみ後に, 抗酸菌の脂質の薄層クロマト (thin-layerchromatography) を行ない, その放射性スポットの分布が菌種によつて種々のパターンを示すことを観察した. 大部分の菌種では, 菌種特有のパターンがみられたが, Mycobacterium scrofulaceum, M. gordonaeおよびM. flavescensでは菌株により異なる2つ以上のパターンがみられた. その後, M. avium, M. intmcellulam, M. scrofulaceumおよびM. gordonaeのパターンについて観察を続けたところ, M. gordonaeが菌株によつて異なる最も多くの異なるパターンを示し, 前3者の示すパターンはM. gordonaeのこれらパターンに含まれることがわかつたので報告する.
著者関連情報
© 日本結核病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top