The KeMCo Review
Online ISSN : 2758-7452
Print ISSN : 2758-7444
特集研究ノート
「デジタル・コモンズ・プロジェクト」の実践:文化芸術領域におけるデジタル・コレク ションの共同的活用と構築をめぐる考察
本間 友, 大島 志拓, 重野 寛
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 3 巻 p. 63-80

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抄録
慶應義塾ミュージアム・コモンズでは、ミュージアム領域のデジタル・コレクションの活用が一部のコミュニティに限定されているという問題意識から出発し、デジタル・コレクションを、社会の幅広いコミュニティの成員と共同的に活用・構築する方法を検討する「デジタル・コモンズ・プロジェクト」を実施している。本研究ノートでは、プロジェクトの2024年5月までの実践について報告するとともに、得られた知見と課題を共有する。現状分析と先行事例の調査からは、デジタル・コレクションの活用を進めるためには、テクノロジーとの適切な距離感の設定が重要であり、それを可能とする媒体としてZINEの有効性が見出された。また、プロトタイプ版学習プログラム(ワークショップ)の実施からは、デジタル・ツールの特性を分類し習熟度を可視化することで、デジタル・リテラシーの差を世代の差に収斂させることなく、互いを補い合う環境を構築できるとの知見が得られた。加えて、本プロジェクトの目的の実現のためには、デジタル・スキルを習得する学習プログラムだけではなく、参加者が、自らの関心に基づいて表現活動を行い、その中でデジタル・コレクションとツールを使う環境が必要であることが明らかになった。
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