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日本健康教育学会誌
Vol. 22 (2014) No. 3 p. 235-246

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http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.22.235

実践報告

目的:多職種による意見交換の場で,参加を促す手法としてカードを活用したこと(以下「カード法」)の利点,問題点を検討する.
方法:2011年1月,保育所職員対象の研修会で,施設長,保育士,栄養士,調理員計41名に対し,「カード法」による意見交換を1グループ4~5名で実施した.2012年5月,郵送法による質問紙調査を実施し,意見交換への参加状況として自分の考えを伝えられたか,相手の考えを知ることができたかを尋ね,「カード法」の利用希望及び自由記述による意見を求めた.自分の考えを伝えられ,かつ相手の考えを知った者を参加状況「高群」それ以外を「低群」とし,今後の利用希望をFisherの正確検定により比較した.自由記述は,類似内容をカテゴリー化し2群間で比較した.
結果:解析対象30名(有効回答率73.2%)は高群7名,低群23名であった.高群で今後の利用希望割合が高かった(p=0.025).自由記述では「カード法」の良い点に,両群で〈自分の考えを整理できる〉,〈相手の考えがわかる〉,高群で〈意見交換の内容をまとめやすい〉のカテゴリー,問題点には両群で〈時間が足りない〉,低群で〈カードに考えを表現できない〉のカテゴリーを得た.
結論:「カード法」は自分の考えを整理すること,相手の考えを知ることに活用できる.一方,カードに考えを表現できない場合,参加を促さない要因となることが示唆された.

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