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日本健康教育学会誌
Vol. 23 (2015) No. 3 p. 182-194

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http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.23.182

原著

目的:青年期独身男性を対象に,学童期の食習慣を把握する質問紙を作成し,現在の朝食摂取頻度と学童期の食習慣の関連を検討した.
方法:5社の男性新入社員229人に対し,横断研究により回想法による自記式質問紙調査を行った.質問紙の作成は,学童期の食習慣43項目について,探索的因子分析,各因子の信頼性の検討を行った.次に,現在の朝食摂取頻度との関連について,従属変数を現在の朝食摂取頻度とし,階層的重回帰分析を行った.Step 1 では独立変数を基本的属性及び健康状態,Step 2 ではさらに生活習慣を加え,Step 3 ではさらに学童期の食習慣を投入した.
結果:有効回答者は215人,平均年齢22.8(SD 1.5)歳であった.探索的因子分析の結果,「豊かな食事」,「食事作りへの参加」,「しつけ・マナー」,「家族との食事」,「親の関わりが少ない食事」,「規則正しい食事」の6因子30項目を抽出した.累積寄与率は56.4%であった.これらについては,信頼性が確認された.階層的重回帰分析の結果,現在の朝食摂取頻度と学童期の「規則正しい食事」に有意な正の関連(β=0.355,Step 3)がみられ,現在の世帯構成や身体活動習慣よりも強い関連が確認された.
結論:青年期独身男性において,学童期に「規則正しい食事」をとっていた者は,現在の朝食摂取頻度もまた高い傾向にあることが示された.このことから,学童期の「規則正しい食事」は,長期にわたって健康的な食習慣に影響を及ぼし得ることが示唆された.

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