日本健康教育学会誌
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特集:第24回IUHPE 国際会議報告
IUHPE国際会議における養護教諭からの発信
内山 有子
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2022 年 30 巻 4 号 p. 338-341

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抄録

目的:日本の子どもたちの健康問題と養護教諭の仕事を国際社会に発信しているNNYJ(National Network of Yogo teachers in Japan)の活動を紹介すると共に,第24回IUHPE国際会議での発表を通じてコロナ禍における「日本の学校保健活動」や「養護教諭の役割」などについて考察することを目的とした.

活動内容:NNYJでは自分たちの実践を振り返り,深化させ,次なる実践を検討している.第24回大会では「コロナ禍の日本の学校保健活動と養護教諭の役割」という共通テーマで4本のポスター演題を報告した.各ポスターには3分間の動画を付けコロナ禍における日本の学校保健活動の実状を詳しく紹介した.

今後の課題:日本の学校保健活動や養護教諭という職種は世界的な視点でみて優れており,子どもの健康問題の解決に大きな役割を担っていることが高く評価されていることを過去の本会議への参加により実感している.しかし,国際化していく日本において養護教諭の仕事はより複雑化し,また新しい感染症や新しい生活様式に伴う健康課題が出現している.養護教諭の仕事の質を向上させるには,困難な状況に背を向けず,子どもにとっての最善を常に問い続ける姿勢が必要とされる.今後も自分たちの実践を持ち寄り,丁寧な議論や意見交換をして,次の実践につなげていくという方法を繰り返しながら,養護教諭としての専門性を活かして学校保健活動に従事していく必要性が示唆された.

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© 2022 一般社団法人日本健康教育学会
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