抄録
本研究の目的は, ヘルスプロモーションの考え方にもとづき, 中学生に運動と健康について学習したことを実践する力を育てることにある。その為に, 保健授業と体育授業を関連させるためのカリキュラム研究を行った.中学校1年生を対象に, 有酸素運動と運動強度について保健授業を行った.そして, その内容を実践する場として, 中距離走を体育授業の中で実施した.運動強度判定表にはカルボーネン法を使用した.
生徒は, 運動強度判定表を利用することによって, 自分に合った運動レベルを考えながら運動に取組むことができるようになった.この新しいカリキュラムによって, 保健授業における生徒の学習意欲と, 体育授業における中距離走の学習意欲に相乗効果が現われた.