抄録
高速バス等の乗降場を集約した公共交通ターミナルを整備することで,交通結節機能の強化を図る「バ
スタプロジェクト」が全国的に展開されている.利便性及び機能性の高いバスターミナル整備を円滑に進
めるためには,計画・設計段階において,バスターミナル事業者,バス事業者,民間施設事業者等との間
で合意形成を十分に図ることが重要となる.
本稿では,全国のバスタプロジェクトに先駆けて,市街地再開発事業と一体となった道路事業として整
備が進められている神戸三宮新バスターミナルでのバスターミナル設計の進め方の紹介を通して,仮想現
実(VR),ドローンといったICTを活用しながらバスターミナルの設計を効果的かつ効率的に進めていく
ための方法について提案する.