日本機械学會論文集
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ボルトの疲れ強度の研究
川田 雄一
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1950 年 15 巻 51 号 p. 14-20

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抄録

外径8mm, ピッチ1.25mmのメートルねじをもつた長さ65mmで, 軸部の直径が8mmおよび6mmの2種類のNi-Cr鋼製のポルトに対して, 各種の締付状態の下で繰返引張疲れ試験を行つた.その結果軸径の太いいわゆるノルマルボルトは, ねじの精度が悪くなり始める点およびそれ以上の範囲に締付けたときに, ねじ底の見掛応力で示した上限応力は最高値に達し, 95~110kg/mm2となつた.この値はこの材料の引張強さ92kg/mm2より高い.軸径の細いいわゆるテンションボルトでは, この値は低く, ノルマルボルトの約60%であつた.

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