1951 年 17 巻 57 号 p. 33-37
対称型非線型復原力を有する振動系の強制振動については, その一例に関してすでに著者は報告を行ったのであるが, さらにその定量的解析を目的として減衰力を伴った対称型非線型復原力の系を作って実験を行い, これに対して著者の考えによる二三の解法をあてはめて計算した結果, 両者の間には実用上十分な程度においてその一致点を見出した.なおこの結果から対称型の非線型復原力を有する振動系の一般的な取り扱い方を一次近似的ではあるが実用上便利な形において誘導することができた.