1979 年 45 巻 393 号 p. 432-439
第1報と同様の六種のプラスチックの薄板材を用い,き裂進展速度に対する応力比の影響を調べた結果,応力比は進展速度に対し"加速効果"を持つことがわかった.この場合にも進展速度の広域特性と同様に,材料は三つのグループに分類でき,指数法則の指数が大きくぜい性を有する材料では加速効果が大きく,指数が小さく延性を有する材料では小さく,両者の中間の材料では加速効果もそれらの中間であることなどを明らかにする.同時に加速効果の有効な整理方法提案し検討する.