1980 年 46 巻 403 号 p. 247-257
文献資料より得た鋼の疲労き裂伝ぱ曲線の示す特性を破壊機構と関連させ, 3種類の冶金学的組織にわけて分類した. 伝ぱ曲線は枢軸点 Pb, Pd 点を通る2群に大別される. Pd 点はフェライト/パーライトと高温焼もどしマルテンサイト組織, Pb 点は低温焼もどしマルテンサイト組織が対応し, 破壊機構はストライエーション形成と粒界破壊がそれぞれ対応した. これらの結果及びその他の破壊機構の伝ぱ特性依存性をもとにして疲労破壊機構図を作成した.