日本機械学会論文集 A編
Online ISSN : 1884-8338
Print ISSN : 0387-5008
金属材料の低サイクル疲労強度と繰返し変形特性に関する二,三の考察
幡中 憲治藤満 達朗
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1984 年 50 巻 451 号 p. 291-300

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抄録

振幅変動法によって得られた繰返し応力-ひずみ曲線は,多数試験片法によるものとは必ずしも一致せず,両者間の相違は,材料の降伏特性,すべり特性およびSUS304材において確認された加工誘発マルテンサイトの生成などの金属学的因子により支配される.高強度レベル材のlogΔεp-logNf関係は低塑性ひずみ側で短寿命側に折れ曲がる傾向を示す.この現象は,すべり線の生成形態に基づく簡単なモデルにより合理的に解釈され得る.

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© 社団法人日本機械学会
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