日本機械学会論文集 A編
Online ISSN : 1884-8338
Print ISSN : 0387-5008
機械構造用鋼の低サイクル疲労におけるき裂進展特性
幡中 憲治藤満 達朗渡辺 秀明
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1986 年 52 巻 475 号 p. 579-586

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抄録

強度・延性レベルの大きく異なるJIS S 35 CおよびSNCM439熱処理材の予き裂試験片を用いて,それらの低サイクル疲労き裂進展抵抗に非線形破壊力学的立場から検討を加えた.その結果,繰返しJ積分幅ΔJおよびひずみ拡大係数幅ΔKεはともに,片側面き裂,中央貫通き裂を問わず,き裂進展抵抗を支配する有効なパラメータとなり得ることおよびこれらによる疲労き裂進展速度の整理結果は材料の強度,延性レベルの相違に鈍感であることを示した.

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