日本機械学会論文集 B編
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Print ISSN : 0387-5016
非定常細線加熱方法による血液の熱伝導率の測定
谷下 一夫長坂 雄次長島 昭山口 隆美菅原 基晃
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1981 年 47 巻 421 号 p. 1784-1791

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抄録

循環系における主要な熱媒体である血液の熱的性質は, 生体に関する熱現象を取りあつかう上で必要とされるが, 信頼できる実測値が少ない. そこで本研究では, 血液の有効熱伝導率を求めることを目的として, 非定常細線加熱法により測定をおこない, 血液成分の影響温度依存性について検討した. その結果, 血液の有効熱伝導率は, 赤血球濃度, 赤血球膜, ヘモグロビン濃度, 血しょうたん白濃度により影響をうけることが明らかになった.

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