配管内熱水の自己蒸発現象を考慮したニ相流ディフューザの検討

抄録

熱水配管途中の絞り部下流では熱水が自己蒸発二相流となり,これに起因した配管エロージョンが発生する.本研究では絞り部直後の拡大管部におけるエロージョンの原因解明と抑制法に関する実験的検討を行い,次の結論を得た.(1)二相流流動様式及び拡大管広がり角によりエロージョン程度は異なるが,主原因は拡大管部にて発生する渦流れである.(2)拡大管広がり角との関連でエロージョン関連因子のエロージョン抑制限界値が定まる.