1985 年 51 巻 465 号 p. 1514-1521
ノズル給水下向き環状噴霧流において,気相速度μ<g0>≦93.7m/s,液相レイノルズ数Ret0≦1332の範囲で,じょう乱波が発生する場合と気体の密度変化が問題となる高速域に対し,浮遊液滴量G<en>,液膜厚さおよび波動特性に及ぼすμ<g0>およびRet0の影響を総括的に調べた.Genが一定となる流下距離はμ<g0>の増加とともに減少し,リップルの場合と傾向を異にすること,液膜厚さにはμ<g0>によって決まる限界値が存在することなどを実験的に明らかにした.