1980 年 46 巻 401 号 p. 77-85
斜交軸インボリュートウォームギヤの設計を直接創成法および間接創成法(ウォームを創成する工具に媒介歯車運動を与える方法)の二つの立場からとらえることにより,歯面間相対曲率やすべり角などの各種歯形論的性質を有する歯車が容易に得られることを説明する.特に,間接創成法を採用することにより,すべり角を90°に近づけることができる理論的根拠を軌跡面の性質を通して論じている.また,実際に六対のウォームギヤを簡易創成法により試作し,これらの歯車が各種歯形論的性質と歯車性能の関係を調べるための実験用歯車としても有効であることを述べている.