本研究では、完全メチル化シクロデキストリンとオリゴフェニレンエチニレン骨格との自己包接現象を利用し、両端にエチニル基、及びピリジル基を有する被覆共役モノマーをそれぞれ合成した。この2種類のモノマーに対しポルフィリン誘導体と共重合させることにより、2種類のポリマーを合成した。すなわち、前者はブロモ基を2つ有する亜鉛ポルフィリンと薗頭・萩原カップリング反応を、後者はカルボニルルテニウム(II)ポルフィリンの中心金属との配位重合を行うことにより、結合様式が異なる2種類の含ポルフィリン被覆共役ポリマーの合成に成功した。