トリスビピリジン鉄（ＩＩ)錯体－Znポルフィン連結系を利用した人工アロステリック系の構築

抄録

Zn-ポルフィリンの向かい合う二つのメソ位にフェニレンエチニレン共役鎖を導入し、一方の共役鎖末端にビピリジル基を導入した。もう一方の共役鎖末端フェニル基の二つのオルト位にビピリジン末端を持つ長鎖アルキル鎖を導入した。この化合物は分子末端部でトリスビピリジンFe(II)錯体を形成するとアルキル鎖がポルフィリン環上下を覆うため、ポルフィリン中心のZn部へのリガンドの結合抑制が期待できる。講演では分子の合成と機能について詳細に述べる。