主催: 第37回構造有機化学討論会実行委員会
共催: 日本化学会, 日本化学会北海道支部, 北海道大学 グローバルCOE(化学), 「触媒が先導する物質科学イノベーション」, 有機合成化学協会(協賛)
p. 109
近年、超分子シントンを有するベンゼン誘導体の分子間相互作用により分子集合体を構築するという試みがDesirajuらによって報告されている。しかしながら、アズレン系においてこのような例は全く報告されていない。そこで本研究では、超分子シントンであるカルボキシル基やアミド基をアズレン骨格に導入することによりベンゼン系には見られないような特異な性質の発現を目指した。 一方、これとは別に合成した1-イミノ-2-ボリルアズレンは、メタノールのような配位性の強い溶媒中では分子内相互作用よりも溶媒分子との分子間相互作用を優先し、その結果、ソルバトクロミズムを示すことが明らかとなったので併せて報告する。