北日本病害虫研究会報
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モモハモグリガに対するネオニコチノイド系殺虫剤の防除効果
浅利 正義
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2013 年 2013 巻 64 号 p. 207-209

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抄録

モモハモグリガに対するネオニコチノイド系殺虫剤6 薬剤の防除効果を検討した.2011 年は第3 世代成虫羽化始期(7 月6 半旬)と同終期(8 月4 半旬)の2 回散布の防除効果を,2012 年は第1 世代成虫羽化始期1~2 半旬後(6 月3 半旬)の1 回散布の防除効果を調べた.その結果,被害葉率はイミダクロプリドが最も高く,次いでチアクロプリドおよびアセタミプリドで,ジノテフランおよびチアメトキサムは低かった.クロチアニジンは2011 年はチアクロプリドと同程度であったが,2012 年はジノテフランと同程度と両年で異なった.100 葉当たりマイン形成数も同様の傾向を示した.以上の結果から,ネオニコチノイド系殺虫剤の防除効果は薬剤間で異なることが示された.また,ネオニコチノイド系殺虫剤散布によってマイン中で死亡する幼虫が多く観察された.

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© 2013 北日本病害虫研究会
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